まずは薄毛が気になる箇所を鏡で見つけ ねらいを定めます毛髪について理解したところで、どのようなスカルプケアが自分に合うかを知ることが重要です。
一般的に発毛剤は医薬品、育毛剤は誰でも使用できる医薬部外品となっています。発毛剤(医薬品)は、脱毛症を治療するもの、つまり、その疾患を有する人に使用可能者が限定されるものです。また、育毛剤(医薬部外品)は、主に薄毛や脱毛の予防のために使用するものとなっています。
育毛剤と発毛剤の違いを解説するうえで重要になるのが、医薬部外品と医薬品についてです。医薬部外品は、主に症状の予防のために使用するもので育毛剤が当てはまります。医薬品は疾患や症状を治療するもので発毛剤が当てはまります。
以上のことからわかるように、育毛剤は薄毛や抜け毛を予防して毛髪の健康を維持するためのもの。発毛剤は、壮年性脱毛症による薄毛や抜け毛を治療して改善させるためのものと、2つを分けることができます。
健康な髪の人ほど頭皮の色は青白く、また柔らかいのですが、薄毛の人ほど頭皮の色は赤く、ゴム風船を膨らましたようにはち切れんばかりに突っ張っています。頭皮の下には大切な脳があってこれを守らないといけないですから、髪が無くなると、それを補うために頭皮も厚く硬くなっていき、新しい髪もどんどん生えにくくなっていくというメカニズムがあります。
いくら育毛剤や治療薬を熱心に利用しても、生活習慣が乱れていては効果が半減してしまいます。油分や甘いもののとりすぎなどによる食生活の偏りや睡眠不足、過度な飲酒、運動不足などは薄毛対策の大敵。これらは、毛母細胞の細胞分裂を妨害するホルモンの分泌につながります。
医薬部外品の育毛剤には、頭皮の血行を促したり、頭皮に栄養を与えたりすることで健康的な毛髪を育てる効果が期待できます。それによりハリコシがあり、抜けにくい健康的な毛髪へと導きます。また、頭皮を健やかに保つ効果も期待でき、ふけやかゆみなどの頭皮トラブルの予防にも役立つため、薄毛や抜け毛にお悩みの方だけでなく、幅広い方にお使いいただけるのも特徴です。
一方で医薬品の発毛剤(外用剤)には、発毛を実現する成分ミノキシジルが配合されており、新しい毛髪の発毛と成長を促す効果が期待できます。成長期の毛乳頭細胞に直接働きかけることで毛母細胞を活性化させ、ヘアサイクルの乱れを正常に戻し、新たな毛髪を発毛させたのちに強くたくましい毛髪へと成長させます。
すでにある毛髪を強く成長させるだけではなく、新しく生やし、さらに毛髪を育て定着させるのが発毛剤の効果です。
髪が生えてくる根っこの部分には「新しい髪を生やそう」というシグナルを出す「毛乳頭細胞」があって、この細胞が活性化していると髪の成長サイクルが正しく行われ、健康な髪が育つ。
もともと、マッサージで血行が良くなると、髪にも栄養が行きわたって良い、ということはわかっていたものの、単に「血行促進=発毛効果」ということは疑問視する声もあったのだという。
育毛剤の有効成分を行きわたらせるには、つけたい部分に分け目をつくって、そこに育毛剤をつけ、自然乾燥させるのがポイントです。まずは薄毛が気になる箇所を鏡で見つけ、ねらいを定めます。塗るタイプの育毛剤の場合は軽くトントンと叩くようにして、少し広めに塗ります。スプレータイプの場合は、ひとつの分け目に2回噴射、頭皮全体で5〜10回噴射。そして1回噴射するごとに揉み込むように頭皮に浸透させましょう。パッケージに記載されている適量を守ることも忘れずに。
運動不足や油の多い食生活、貧血気味の人などは、頭皮の血流をよくすることで毛髪サイクルを整えることができます。次に、細胞分裂促進育毛剤は、毛母細胞の細胞分裂を直接促進する成分を含んでおり、薄毛が比較的進んでいる人向けです。