本日は気になる添加物「防腐剤」についてお話しいたします。
よくこんなフレーズを売りにする製品があります。
「〇〇フリー、〇〇を一切使っていません」
「〇つのフリーで安心、安全!」
その中でパラベンに代表されるような防腐剤もよくやり玉にあげられます。
実は防腐剤は必要悪と言われ、確かに防腐剤を使わない製品もあるのですが、防腐剤を一切使わないのはかえって危険性が高くなるのです。
たとえ工場の無菌室で厳重に管理されてつくった製品であっても、開封と同時に空気に触れたとたん酸化し腐敗をはじめます。目には見えませんが、空気中はゴミと細菌だらけですので、使い始めたその日から腐敗も始まるといっても過言ではありません。
まさに生鮮食品と同じです。
防腐剤が一切ないと1~2日で腐敗します。
手についている菌が製品に触れれば腐敗はさらに加速します。冷蔵庫や冷凍室にいれても腐敗は進みます。天然成分がたっぷりはいった製品は、菌の繁殖がとても早いのです。
敏感肌だから防腐剤フリーを使う、というのは本当は正しくありません。腐敗した途端、敏感肌の人は余計に肌が荒れやすくなってしまうからです。
しかし防腐剤を使っていれば、そのような心配はする必要がありません。現実的には既定範囲で防腐剤を使う前提では安全性も実証されています。
医薬品も副作用という影響がありますが、副作用が怖いからといって無ければ治療もできません。麻酔をかけなければ手術ができません。麻酔の副作用が怖いからといって耐えられない苦痛を受け入れる人はまず居ないと思いますし、麻酔無しで手術したら許容範囲を超える痛みによるショックで命を落とすことになりかねません。
近年、電気自動車が増えてきており、将来的には電気自動車のみになると考えられますが、現実的には充電時間の長さや航続距離、充電場所などの課題は解消しておらず、公害を出すガソリン自動車やディーゼル車も無ければ現実的に経済が回りません。ギャンブル、風俗、軍隊等々、いろいろありますが、みんな必要悪です。
パラベンなどの防腐剤も同じで、害よりも利が優ります。
話しが大幅にそれました。
そもそも防腐剤は「人により刺激性があるから」という理由で40年以上前に国の指定成分にされました。ただ現在では技術力もあがり昔よりもずっと安全になっています。なぜなら食品にも使われているくらいですから・・・。
しかしその後、オーガニックブームにのって何とか売りたい一部の業者が防腐剤をスケープゴートし、『パラベンフリーだから安全』というキャッチコピーを作ったのが誤解を招く原因になりました。その後、いろんな会社がこぞって同じキャッチコピーを使い始めたのです。ところが実際にはパラベンの代わりにこっそりと別の防腐剤(聞きなれないけれども防腐剤よりもリスクがあるとされる成分)を使っていた、というのが真実でした。