「体温を測るのが習慣です」
こう仰る方は少数派ではないでしょうか。
抜け毛、薄毛の原因には幾つかありますが、それらに共通していることがあります。
それは 血流の悪化。
普段から疲れやすかったり、だるさが抜けず、ストレスに弱い、と感じている場合、それは血流が悪化している可能性が高いです。
血流が悪くなると、体温も比例して下がります。
人間の一般的な平均体温は36.5度と言われていますが、髪のトラブルをかかえている方は、36度という方も珍しくありません。
それほど自分の身体が冷えているとは思っていない方も多く、一度体温を測ってもらうと皆さん、意外に低体温になっているケースが多く、驚かれます。
血流が悪いとどうなるの?
血流が悪くなると、どういう弊害があるのでしょうか?
そもそも私たちは、必要な栄養素と酸素を身体に取り込まないと生きていけません。
しかしそれらが正しく運搬されなかったり、不充分だったとしたら?
それらを運搬するのが「血」なのです。
血流が悪い場合、身体に必要な栄養や酸素がシッカリと供給されません。
だから疲労がたまりやすくなります。
さらに、体外排出しなければいけない老廃物や二酸化炭素を追い出すことができなくなります。
不要なものを出せなくなる。
これは「便秘」をしたことがある方であれば分かると思うのですが(汗)、たった1日、便通が悪くなることで、身体が重くなり気分もスッキリせずストレスがたまるのを実感していることと思います。
便が身体に長くとどまるだけで宿便が腸内に毒素を発生し続け、身体も有害な状態になるからです。
育毛のカギを握る血流
普段から私は
血流が育毛のカギを握っています
と事あるごとに述べています。
実際、あの発毛薬のひとつである「ミノキシジル」でさえも、元は「高血圧や動脈硬化の医薬品」であり、血流を良くするために存在します。
血流が悪くなると、疲労だけでなく、免疫力も低下します。
すると皮膚も乾燥し、乾燥肌になります。
そして乾燥肌になると皮膚がかゆくなり、便秘しやすくなり、食欲も落ちます。
こうして不健康の連鎖が続くのです。
ですから血流とは「髪」のためだけでなく、そもそも生命活動のカギを握っているのです。
その昔、テレビの育毛剤のコマーシャルで
「髪は漢方医学で血の余り。
血余と呼ばれる」
というナレーションが流されていました。
若い方は生まれてもいなかった頃かもしれませんが、私の世代の方は聞き覚えがあるのではないでしょうか(^^;
発毛体質にする近道は、「血流を改善する=体の冷えを取る」ことにあります。
前回は「 ヒートショックプロテイン 」についてお話ししましたが、最大の目的は、身体の冷えを無くすことにあります。
今後は数回にわたり「冷え」の撲滅についてお話ししようと思います。